近年,太陽光発電や風力発電に代表される再生可能エネルギー発電の導入が増えております。 エネルギー枯渇に対する問題を解決できる可能性がある一方で, このような電源を大量に有する送配電系統の運用方法は大変複雑なものとなります。 私は,再生可能エネルギー発電が大量に導入された送配電系統に必要となる新しい技術について研究しています。

 

自己紹介

好きな電力設備は柱上変圧器です。

研究内容

現在取り組んでいる内容を概説します。

研究業績

発表論文などを記載しております。


最近のニュース

2024年3月23日

2023年度中部大学学位記授与式がおこなわれました。飯岡研からは13名の4年生が卒業しました。おめでとうございます!

2024年3月14~16日

電気学会 全国大会(徳島大学)に参加しました。飯岡研から2件の原稿を発表しました。

  • 岩田拓真・飯岡大輔・ 中津井紳司・岩田邦男・彦山和久:「長距離配電線への直列コンデンサ導入によるPV導入可能量拡大効果及び最大電圧に関する考察」, 電気学会全国大会,6-056,2024
  • 渡辺和樹・飯岡大輔:「VOC方式GFMインバータの系統故障時の特性に関する一考察」, 電気学会全国大会,6-057,2024

 

2024年1月10日

計測自動制御学会が出版している「計測と制御」に解説記事が公開されました。

 

配電系統に太陽光発電が現状よりも大量に導入される将来を想定し,電圧制御に関する課題,対策としてVolt-Var制御を適用した場合の効果とシミュレーション例,などについて解説しています。

 

飯岡大輔: "太陽光発電が大量導入された配電系統における電圧制御の課題と対策", 計測と制御, vol. 63, no. 1, pp. 14-18, 2024-1

2023年12月7~8日

浜松において第9回電力技術合同ゼミを開催しました。大阪公立大学・岐阜大学・中部大学・徳島大学・名古屋工業大学・福井大学・明治大学・大和大学の電力系研究室から約30名の教員・学生が参加しました。2日間合同でゼミを実施し,たくさん議論しました。また,初日の夜には懇親会を実施しました。開催にご協力頂いたみなさま,ありがとうございました。

2023年11月2日

九州工業大学さんにお伺いして講演しました。

2023年9月19~20日

パワーアカデミー 第12回GPAN(パワーアカデミー学生交流会)(鹿児島市)に教員幹事として参加しました。初日はディベート大会と産学意見交換会,2日目は設備見学会で地熱発電所とメガソーラー発電所を見学しました。2日目の昼食は,回転式そうめん流し発祥の地である唐船峡でそうめん流しでした!

 

2023年9月4~6日

電気学会 電力・エネルギー部門大会(愛知工業大学)に参加しました。大会実行委員会幹事として大会運営に携わりました。また,飯岡研から4件の原稿を発表しました。

  • 岩田拓真・飯岡大輔・ 中津井紳司・岩月秀樹:「太陽光発電導入拡大のための長距離配電線への直列コンデンサ導入に関する基礎検討」, 電気学会 電力・エネルギー部門大会,P15,2023
  • 渡辺和樹・飯岡大輔:「VOC方式GFMインバータの自己同期性に着目した配電系統ブラックスタートに関する検討」,電気学会 電力・エネルギー部門大会,28,2023
  • 飯岡大輔・今村颯斗・高田右京・白石勝明・張本毅・藤井和也・河原克樹:「スマートメータの30分電力使用量データで学習したLSTMによる低圧需要家の需要予測」,電気学会 電力・エネルギー部門大会,7,2023
  • 白石勝明・長尾潤・張本毅・飯岡大輔・藤井和也・河原克樹:「重回帰分析を用いた実負荷推定手法の検討」,電気学会 電力・エネルギー部門大会,112,2023

2023年8月29日

電気・電子・情報関係学会 東海支部連合大会(豊橋技術科学大学)に参加しました。飯岡研から1件の原稿を発表しました。

  • 岩田拓真・飯岡大輔・中津井紳司・岩月秀樹:「長距離配電線に導入する直列コンデンサの補償率と太陽光発電導入量拡大との関係」,電気・電子・情報関係学会東海支部連合大会,I5-3,2023

2023年3月23日

2022年度中部大学学位記授与式がおこなわれました。飯岡研からは11名の4年生が卒業しました。おめでとうございます!

 

2023年3月15~17日

電気学会 全国大会(名古屋大学)に参加しました。

対面で開催されましたので,たくさんの方々にお会いすることができました。

また,1件の原稿を発表しました(2022年11月7日のプレスリリースの内容です)。

 

2022年11月28日

科研費 学術変革領域(B)「組合せ遷移の展開に向けた計算機科学・工学・数学によるアプローチの融合」第32回セミナー・勉強会において,以下のタイトルで講演しました。

「再生可能エネルギーを主体とする電力システムの構築」

 

2022年11月7日

産学連携の研究成果を共同プレスリリースとして発表しました。

東北大学,京都大学,中部大学,(株)明電舎による研究チームの研究成果です。

「停電復旧の最短手順を算出するアルゴリズムを開発」

 ~多段融通にも対応、より広域な配電運用への活用に期待~

 

2022年10月1日

再生可能エネルギーの大量導入が配電系統に及ぼす影響に関する特集記事が公開されました。

 

配電系統に太陽光発電が現状よりも大量に導入される将来を想定し,発生しうる現象,検討されている技術的な対策,新しい配電事業の形態について解説しています。

 

飯岡大輔: "再生可能エネルギーの大量導入が配電系統に及ぼす影響と課題解決に向けた取組み", 電気設備学会誌, vol. 42, no. 10, pp. 647-650, 2022-10

 

2022年9月15日

中部大学フェアに出展し,研究内容を紹介しました。

 

2022年9月7~9日

電気学会 電力・エネルギー部門大会(福井大学)に参加しました。

初日に配電Ⅱ(最適化)の座長を担当しました。

受付に電力・エネルギー部門旗がおいてありましたので,持たせてもらいました。

2019年に公募で決定した電力・エネルギー部門のロゴマークが描かれています。

 

2022年9月5~6日

2022年5月21日

日本技術士会 中部本部 電気電子情報工学部会 5月度例会において,以下のタイトルで講演しました。

「再生可能エネルギーを主体とする電力システムの構築」

 

2022年5月15~19日

IPEC 2022 -Himeji -ECCE Asia- において,3件の原稿を発表しました。

2022年4月3~8日

CIGRE KYOTO 2020 Hybrid Conference において,2件の原稿を発表しました。

  • D. Iioka, D. Orihara, K. Fukushima, S. Bando, S. Abe, and H. Asano, "Enhancement of hosting capacity of photovoltaic generation in a distribution network by application of next-generation semiconductor technology on power electronics equipment ", CIGRE 2022 Kyoto Symposium, C000104, 2022-4
  • H. Iwasaki, D. Iioka, D. Orihara, K. Otani, S. Abe, K. Fukushima, S. Bando, H. Asano, "Deployment of Smart Inverter for Frequency and Voltage Quality Maintenance under Large Penetration of Photovoltaic Generation," , CIGRE 2022 Kyoto Symposium, C000144, 2022-4

 

2022年3月21~23日

電気学会全国大会(オンライン)に参加しました。

初日に以下のシンポジウムで講演しました。

H5 IoE社会のエネルギーシステムのグランドデザイン-再エネ主力電源化に向けたパワーエレクトロニクス技術への期待-

「配電系統へのパワエレ技術適用による技術的便益の評価」

また,2件の原稿を発表しました。

 

2022年3月18日

JSCAオンラインセミナー「カーボンニュートラル実現に向けた次世代電力ネットワーク技術の展開」において以下のタイトルで講演しました。

「スマートインバータのVolt-Var制御機能による配電系統の電圧制御」

JSCA: Japan Smart Community Alliance(スマートコミュニティ・アライアンス)

 

2022年3月14日

モデル予測制御による電圧集中制御に関する論文が公開されました。

自動電圧調整器(SVR)と無効電力補償装置(SVC)を協調させて配電線電圧を集中制御させる方法としてモデル予測制御を適用することを提案しました。太陽光発電に起因する電圧変動が激しいときでも,提案法を用いると電圧逸脱量が小さくなり,従来制御よりも高い性能で電圧を制御できることを明らかにしました。
 

D. Hino, D. Iioka, H. Mabuchi, T. Yasui, J. Yoshinaga, Y. Miyazato, "Application of Model Predictive Control to Voltage Control in Distribution System for Coordination of SVR and SVC", IEEJ Trans Elec Electron Eng, 2022-6 (Early View)

 

2022年3月9日

配電系統の設備形成に関する論文が公開されました。

配電系統の電圧を適正範囲に維持するために,適正範囲の幅を高圧系統と低圧系統に分担して設計する方法があります。この研究では,スマートメータの計測データを活用し,分担の比率を変えた場合,配電系統全体の設備形成コストがどのように変化するかを評価する方法を提案し,設備形成コストが低くなる分担比を明らかにしました。

 

K. Sasaki, D. Iioka, Y. Kanazawa, T. Nonoyama, "Relationship between maximum voltage drop and configuration cost for low-voltage distribution-system", IEEJ Trans Elec Electron Eng, 2022-6 (Early View)

 

2022年2月14日

スマートインバータに関する論文が公開されました。

この論文では,配電系統の特性に合わせてスマートインバータのVolt-Var曲線を決定するために,電圧と無効電力から決まる動作点がVolt-Var曲線にどれだけ一致しているかを評価しました。この評価により,実用に適したVolt-Var曲線を選択することが可能になりました。

※ インバータの容量制約や力率制約により,配電線電圧によってはVolt-Var曲線で指示された無効電力を出力できない場合があります。
 

D. Iioka, K. Kusano, T. Matsuura, H. Hamada, T. Miyazaki, "Appropriate Volt–Var Curve Settings for PV Inverters Based on Distribution Network Characteristics Using Match Rate of Operating Point", Energies, vol. 15, no. 4, p.1375, 2022-2

 

2021年12月3日

電圧不平衡の改善に関する論文が公開されました。

 

この論文では,大量に導入された太陽光発電に起因する電圧不平衡の拡大を線路インピーダンスの不平衡で説明する方法を示し,その方法を応用して,電圧不平衡を改善する電圧制御機器の注入電流決定方法を提案しました。単相リアクトルの制御に適用することで電圧不平衡を改善できることを示し,提案法の有効性を示しました。

 

 D. Iioka, T. Fujii, T. Tanaka, T. Harimoto, J. Motoyama, D. Nagae, “Improvement of Voltage Unbalance by Current Injection Based on Unbalanced Line Impedance in Distribution Network with PV System,” Energies, vol. 14, no. 23, p.8126, 2021-12

 

2021年9月21~22日

電気学会電力技術・電力系統技術合同研究会(オンライン)に参加しました。

「マイクログリッド・オフグリッド」のセッションで座長を担当しました。また,4件発表しました。

 

2021年9月9~10日

2021年9月8日

電気・電子・情報関係学会東海支部連合大会(オンライン)に参加しました。

「地域マイクログリッドの最適計画」のセッションで発表しました。

 

2021年9月7日

【AI×最適化×シミュレーション】 電気自動車(EV)&再エネ、電力最適運用技術の最前線(MATLAB および Simulink セミナー)で講演しました。

基調講演「再エネ絡むマイクログリッドのEMSシステムの最前線! 今知りたい再エネ・EMSのトレンド」

 

2021年9月3日

電気設備学会全国大会(オンライン)に参加しました。

2日目午前に座長を担当しました。

 

2021年8月24~26日

電気学会 電力・エネルギー部門大会(オンライン)に参加しました。

初日に配電Ⅱ(予測・推定)の座長を担当しました。また,3件の原稿を発表しました。

部門活動特別貢献賞をいただきました。多くの方々に支えてもらった結果だと思っています。ありがとうございました。

今後ともご指導のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

 

2021年6月1日

オフグリッドに関する論文が公開されました。

 

この論文では,配電系統をセミオフグリッド化するために必要な蓄電池の容量を低減させるために,配電系統が接続する上位系統との潮流制限を設定することの有効性を示しました。

 

J. Nose, D. Iioka, and D. Orihara, "A Method for Determining the Power‐Flow Restriction Between the Distribution and Sub‐Transmission Systems that Reduces the Capacity of a Battery Energy Storage System", IEEJ Trans Elec Electron Eng, vol. 16, Issue 6, pp.896-904, 2021-6

 

2021年5月1日

スマートインバータに関する論文が公開されました。

 

この論文では,送電系統および配電系統に連系されるスマートインバータによる周波数・電圧制御機能が電力品質に与える影響を解析し,再生可能エネルギー電源が大量導入された電力系統を安定に運用する方法を示しました。

 

國分海斗, 飯岡大輔, 玉井昌彦, 小松貴彦, 青砥由貴, 織原大, 喜久里浩之, 橋本潤, 合田忠弘, 大谷謙仁: "スマートインバータの導入箇所に応じた制御機能の選択が電圧および周波数に与える影響の解析," 電気学会論文誌B(電力・エネルギー部門誌), vol. 141, No. 5, pp. 358-365, 2021-5

 

2021年4月1日

東北大学を退職し,中部大学に赴任しました。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

2021年3月9~11日

電気学会 全国大会(オンライン)に参加しました。

2020年10月17日

太陽光発電用PCSの無効電力制御に関する論文が公開されました。

この論文では,配電系統に大量連系された太陽光発電からの逆潮流に起因して発生する電圧低下について,PCSの力率一定制御が働くとさらに電圧が低下することを指摘し,設備計画時に注意が必要であることを指摘しました。

 

D. Iioka, T. Fujii, T. Tanaka, T. Harimoto, J. Motoyama, "Voltage Reduction in Medium Voltage Distribution Systems Using Constant Power Factor Control of PV PCS", Energies, vol. 13, no. 20, 2020-10

2020年10月17日

2020年9月24,25日

電気学会 電力技術・電力系統技術合同研究会(オンライン)に参加しました。

2020年9月9~11日

電気学会 電力・エネルギー部門大会(オンライン)に参加しました。

2020年7月3日

4月に新年度がスタートしていましたが,どこにも出かけずに講義用のYoutubeを作ったり,勉強したりしてました。あっという間に7月になってしまいました。9月の学会にはオンラインで参加する予定です。

2020年1月16日

2020年1月16日に東芝エネルギーシステムズさんの浜川崎工場を見学させていただきました。明治大学の川崎研究室と合同で見学しました。開催にご協力いただいたみなさま,ありがとうございました。

2019年12月17~18日

2019年12月17日~18日に,宮崎において第8回電力技術合同ゼミを開催しました。大阪府立大学・岐阜大学・東北大学・徳島大学・名古屋工業大学・福井大学・明治大学の電力系研究室から約30名の教員・学生が参加しました。初日は合同ゼミと懇親会を実施,2日目は九州電力さんの小丸川発電所とみやざきバイオマスリサイクルさんのバイオマス発電所を見学させていただきました。開催にご協力頂いたみなさま,ありがとうございました。

2019年9月19~20日

2019年9月11~12日


2019年9月3~6日

電気学会 電力・エネルギー部門大会(広島大学)に参加しました。

2019年7月3~5日

ICEE 2019(香港)に参加しました。